SNSで『バカ』と絡まれたら。傷つく前に知っておきたい攻撃者の哀しい心理

2026年09月28日

突然ですが、皆さんはSNSで、見ず知らずの人から「バカ」といった理不尽なリプライ(返信)やコメントを投げつけられた経験はないでしょうか。普段、現実の社会で真面目に生活していれば、面と向かってそんな言葉を言われる機会など滅多にありません。だからこそ、ネットで不意に攻撃されると、大きなショックを受け、深く傷ついてしまう方も少なくないと思います。しかし、安心してください。その言葉を受け止めて悩む必要は、1ミリもありません。私は1995年からインターネットの世界に触れていますが、現在のSNSに溢れる攻撃性は、ネットの構造変化が生み出した「副作用」のようなものです。今回は、長年ネットの変遷を見つめてきた法律家としての視点から、理不尽に人を叩く人たちの「哀しい心理構造」を紐解き、あなたの心を守るための処方箋をお伝えします。

目次

  1. ネット黎明期と現代の違い:Twitterが変えた「住民層」と「コミュニケーション」
  2. 短文制限がもたらした思考の退化と「文脈を読めない人々」
  3. 彼らはあなたを見ていない:暴言の裏にある「退屈しのぎ」と「認知欲求」
  4. 令和になっても変わらない:ネット社会の「進歩のなさ」に対する呆れ
  5. まとめ:犯罪がなくならないのと同じ。だから私は「スルー」を貫く

1. ネット黎明期と現代の違い:Twitterが変えた「住民層」と「コミュニケーション」

私がインターネットを使い始めた1995年当時、ネット上にこうした理不尽な暴言を撒き散らす人は、今に比べればごくわずかな少数派でした。当時はネットに接続するだけでも一定のIT知識や高額な通信費が必要であり、良くも悪くも、論理的な対話ができる人が「選別」されて集まるコミュニティだったからです。この流れがガラリと変わった最大の契機は、スマートフォン、そして「Twitter(現X)」の出現だと私は考えています。誰でもポケットからスマホを取り出し、1秒で世界中に発信できるようになった結果、かつてならネットコミュニティに参加しなかった(あるいはできなかった)「感情のコントロールが苦手な層」が一気にネットの海へ流入することになりました。参入障壁が完全に崩壊したことが、トラブルの可視化に拍車をかけたのです。

2. 短文制限がもたらした思考の退化と「文脈を読めない人々」

Twitterの最大の特徴である「文字数制限」は、手軽さを生んだ反面、人間の思考力に大きな副作用をもたらしました。短い文字数の中では、物事の「前提条件」や「複雑な背景(グラデーション)」を表現することができません。その結果、SNS上では「白か黒か」「敵か味方か」という極端な二元論ばかりが目立つようになりました。さらに深刻なのは、長文をじっくり読み解く習慣のない層が、「140文字の断片」だけを切り取って解釈するようになったことです。前後の文脈(コンテキスト)を完全に無視し、自分の狭い理解力だけで勝手に誤解し、脊髄反射的に「バカ」という極めて単純化された言葉で攻撃してくる。これが、現代のSNSで頻発している理不尽な絡みの正体です。

3. 彼らはあなたを見ていない:暴言の裏にある「退屈しのぎ」と「認知欲求」

では、彼らは一体どのような心理で、会ったこともない人をバカ呼ばわりしているのでしょうか。結論から言えば、そこに深い理由や、あなたが反省すべき落ち度は一切ありません。彼らにとって、画面の向こうにいるあなたは生身の人間ではなく、ゲームのキャラクター(NPC)のような存在に過ぎません。現実世界で退屈や強いストレス、劣等感を抱えている人が、スマホを数回タップするだけで他人の感情を大きく動かせる「手軽な娯楽」として暴言を使っているのです。「バカ」と書き込むことで、一時的に相手より上のポジションに立ったような錯覚(歪んだ全能感)を味わい、自分の退屈な時間を10秒間だけ埋めようとしている。要するに、「誰でもいいから、自分を気にしてほしい」という、非常に身勝手で哀しい認知欲求の裏返しなのです。

4. 令和になっても変わらない:ネット社会の「進歩のなさ」に対する呆れ

これだけSNSが普及し、情報モラルやネットリテラシーの大切さが叫ばれるようになって久しい現代ですが、タイムラインを見渡すと「いまだにこんな幼稚なことをやっているのか」と呆れ果てることが多々あります。テクノロジーは1995年から驚異的なスピードで進化し、社会を便利に便利に変えてきました。しかし、それを使う「人間の精神性」や「コミュニケーションの質」は、進歩するどころか、むしろ退化しているようにすら見えます。法的な規制やペナルティが強化され、悪質な誹謗中傷が社会問題として厳しく取り締まられるようになった現在でも、匿名性の影に隠れて「バカ」とリプを送るような古典的で安易な攻撃手法を選ぶ人が絶えません。新しい時代になっても、ネットを道具とした人間の精神的な未熟さや、関心を引くための哀しい手法そのものは何一つアップデートされていないのです。

5. まとめ:犯罪がなくならないのと同じ。だから私は「スルー」を貫く

この世の中から犯罪が絶対にゼロにならないのと同じように、ネット社会から「誤解する人」や「理不尽に攻撃してくる人」を撲滅することは不可能です。どれほどテクノロジーが進化しても、人間の不完全さがある限り、こうした「進歩のない絡み」は一定数存在し続けます。だからこそ、私が行き着いた結論は、昔も今も変わらず「徹底的なスルー(無視)」です。彼らが求めているのは、あなたが怒ったり悲しんだりする「リアクション」という名の報酬です。まともに相手をせず、ミュートやブロック、通報機能を活用して、物理的に視界からシャットアウトしてください。こちらが1ミリも動揺しないことこそが、彼らへの最大の対策であり、自分の心を守る最強の自衛術になります。画面の向こうのノイズに、あなたの貴重な時間と心を割く必要はありません。スルーという名の盾を持って、快適なネットライフを過ごしていきましょう。 

そもそも、そんなことの労力と時間を費やすなんてもったいない。自分の時間を大切に生きていきましょう。彼らが私に注目している間に・・・。

人間と人生を考える

突然ですが、皆さんはSNSで、見ず知らずの人から「バカ」といった理不尽なリプライ(返信)やコメントを投げつけられた経験はないでしょうか。普段、現実の社会で真面目に生活していれば、面と向かってそんな言葉を言われる機会など滅多にありません。だからこそ、ネットで不意に攻撃されると、大きなショックを受け、深く傷ついてしまう方も少なくないと思います。しかし、安心してください。その言葉を受け止めて悩む必要は、1ミリもありません。私は1995年からインターネットの世界に触れていますが、現在のSNSに溢れる攻撃性は、ネットの構造変化が生み出した「副作用」のようなものです。今回は、長年ネットの変遷を見つめてきた法律家としての視点から、理不尽に人を叩く人たちの「哀しい心理構造」を紐解き、あなたの心を守るた...

Share
<